先日の綾ちゃん憑依が好評だったみたいなので続きです。
ちょっと違う方面になりました。
よろしければ、どうぞ。
日が昇り暑さが増してくる昼前。
Tシャツと短パン姿の小柄な男の子が歩いている。
おかっぱに近い頭で、目は隠れがち。
水筒を肩にかけながら、汗を拭ってある場所を目指していた。
カラカラと氷が揺れる音がする。
(綾お姉ちゃん、今日は居るかな……?)
彼の名前は結城浩太。
小学校六年生で、綾に可愛がられている弟分みたいなものだ。
親同士が同じ船に乗っている関係で仲良くなり、面倒を見てもらう事もしばしば。
母親はパートに出かけており、特に繁忙期になる二学期が始まってからの土日ともなると、どうしても家に一人になってしまうので預かってもらうのが常だった。
だが最近は彼女の様子がおかしい。
(昨日も居なかったし、何かクラスの男子が綾お姉ちゃんの事をエロくなったとか噂してたし……なんなんだよもう……)
ふわっとしていたのに、見るとドキッとさせられることが多くなった。
まだ思春期にも入りかけていない彼だ。
その感情が何なのか知る由もあるまい。
そうこうしているうちに、彼女の住む一軒家へと到達した。
「綾お姉ちゃん、居るー?」
控えめにノックして様子をうかがう。
ジワジワと蝉時雨が降り注ぐ中待ってみるが、特に何の反応も無い。
今日もどこかに行っているのだろうか。
今まではそんな事一切なかったのに。
「……開いてる?」
ドアを引いてみると、鍵がかかっていなかった。
もしアレだったら、留守番しておいた方がいいのかもしれない。
泥棒とか来るかもしれないし。
そう自分に言い聞かせて、こっそりと侵入する。
靴を丁寧に揃えて、階段を登った。
「……ッ、ハァ、ンァ……♡♡」
唐突に聞こえてきた、誰かの声。
綾に似ているが、浩太は彼女のそのような声を聞いたことは無い。
少し高くて、甘えるような。
本能的に何かおかしいと感じたが、少しだけ開かれた彼女の部屋の扉が好奇心を誘う。
ちょっとだけ、ちょっとだけ見てみたい。
そんな子供心じみた、軽率な行動。
ソレが、彼と、彼女の運命を変えるとも知らずに。
「おね、えちゃん……?」
足音を立てず、ゆっくりと部屋を覗き込む。
そこからはシャンプーの香りと、何か酸っぱい匂いが鼻を突いた。
カーテンを閉められて薄暗くなっている。
エアコンがついているから室温はひんやりしているのだが、逆にそれがお化け屋敷のような悪寒を煽った。
布団が敷いてあり、そこに紫色の髪の毛がモゾモゾと動いている。
最近お気に入りらしいボーダーキャミとショートパンツに身を包みながらも、手を服の中に入れて大きな胸を揉んでいる。
片手は股間にやって、何かを握っているようだ。
「んっ♡♡……はぁ――♡♡」
声をかけようとしたが様子がやはりおかしい。
敷布団だけで、その上で仰向けになりながら何か苦しんでいるような。
ふとした瞬間に見える表情が、とてつもなく扇情的で。
声をかけなくちゃいけないって思うのに、目が離せない。
心臓がバクバクして、ツバを飲んだ。
「はぁ♡♡……ィックゥ……♡♡♡♡」
ビクンと綾のカラダが震えた。
ソプラノのような高い声を挙げ、ヒクッヒクッと痙攣する。
知識の無い彼は突然の事に驚いてバランスを崩し、部屋に倒れ込んでしまった。
「わわっ……あっ……」
トタッと軽い音を立て、扉が跳ね返る。
突然の来客に驚く綾。
二人は互いに目を見開いて見つめ合い、気まずい空気が流れた。
「え……コータ……?」
着衣が乱れている綾にどぎまぎする彼。
目が離せないが、やってしまったことは覗きである。
当然だ、嫌われるかもしれない。
「ご、ごめん!!」
跳ねるように起き上がって一言謝り、出て行こうとする浩太。
しかし、告げられた声は予想外のモノだった。
「待って!」
「え……?」
姉として慕う綾に言われると、反射的に竦んでしまう。
持って生まれた性分なのだろうが、そのせいで逃げ出すことが出来なかった。
恐る恐る後ろを振り返る。
そこには、身を起こした綾の姿があった。
「コータ、私は怒ってないから、ね?座って?」
「う、うん……」
言う通りに座る。
目を合わせるのが怖くて、下を向いた。
だが、そうすると今度は服がはだけているのをまじまじと確認してしまい、首を振る。
キュッと目を瞑った。
「ねぇコータ、これ、何だと思う?」
優しく諭されるように告げられる。
手に持たされたソレは、あったかくてねっとりしててなんだか気持ちが悪い。
「ひゃっ……なにこれ……」
思わず目を開けて確認すると、半透明の紫色の棒みたいなものだった。
不思議とくぎ付けになってしまう。
何か、安心するような、でもドキドキする。
「ねぇ、どう思う?ほら舐めて……」
手を握られ、無理やり口に詰め込まれる。
しょっぱいような酸っぱいような味が広がった。
やっぱり様子がおかしい。
彼女はこんな強引な事をする人じゃなかったのに。
「うぅ……もがっ!?」
ゆらりと、綾の紅い瞳が揺らいだ。
唐突に口に入れられたソレが、溶ける。
まるで何かの駄菓子のようにドロドロになり、口の奥へと入りこみだした。
「うぇっ……がぼっ……!」
抵抗する浩太を布団に押さえつけながら、笑みを深める綾。
そう、あのディルドは本物の彼女だ。
ソレを彼に突っ込んだという事は。
下水道のようなゴボゴボとした音が聞こえ、痙攣させる。
何瞬か経つと、パチパチと瞬きをして困惑の色を深めた。
「カラダがある……!?私!え、じゃぁ私は…!?コータ!?」
声が違う、自分の眼の前に自分が居る。
何が起きているのかを急速に把握し始める浩太。
そんな彼に対して、拘束を緩めることなく笑みを向ける綾。
「どうしたの?コータ?」
可愛らしく首を傾げる。
だが、その瞳は嘲笑を籠めていた。
どうだ、気分はと言わんばかりの。
「違う!私が綾よ……!」
唾を飛ばしながら吠える。
声変わりしていない、それこそ女の子のような声。
身長もまだ150にも満たない故に、体格でも全く勝てていない。
もがけども無力さを思い知らされるだけ。
「誰がどう見たってコータでしょう?ほら、小さなおちんちんをこんなに勃起させて…!」
片手でも大丈夫、と判断した綾は、左手を外すと彼の短パンの上をなぞる。
懐かしさすら覚える小さなそれを触ると、彼はフルフルと震えた。
劣情に染められ、目尻に涙を溜めてキッと睨み付ける。
「~~~~ッ!!!」
ニヤリと綾は嗤った。
もしやと思ったが上手く行って良かった。
そして、この反応を見ればもしや、とも。
彼女は拘束を解くと、鏡台の前にある椅子に座ってはだけたカラダを見せつける。
汗でぺたついた肌、ズレて歪んだブラ、ボタンが外されたショートパンツはチャックも降ろされてショーツが丸見えだ。
浩太は思わず目で追ってしまった。
股間がズクンと疼く。
「目が離せないでしょう?町を歩いていると男の人が私をチラチラ見ていたみたいに、そんな目をしているのよ?」
覚えがある、不愉快な視線たち。
自分もまたそうなってしまっているのだろうか。
恐ろしくて仕方ない。
ただでさえ不安定な状況に置かれて困惑しているのに、水を垂らされれば染みは濃く深くなってしまう。
「ちがっ……私は、私は…」
ズキンと頭が痛む。
私、と言っている自分に強烈な違和感を覚えて吐き気を催した。
一体どうなってしまったというのだろうか。
「ほら、私の甘い匂いに包まれててくらくらしている。柔らかい髪、おっきなおっぱい、パンツも見えちゃってるよね。すらっとした足も……コータはどこが好き?」
その様子を見た綾は、ふんぞり返って足を組み替える。
一つ一つ確かめるように、このカラダの何がいいかを伝えるかのように。
口が勝手に開く。
今まで、綾の言う事を何でも聞いてきた習性が、浩太のカラダを突き動かした。
「あ、足が気にな……やっ、違う、違う!ぼ、わ、わ、わ……ぼく、は、綾、だからちがう……!」
一人称すらあやふやになってくる。
首を振りながら、違う、違うと呟くがモヤモヤが晴れることは無い。
綾はそんな彼にこちらに近づくよう促した。
夢遊病患者のようにゆらり、ゆらりと寄ってくる。
「足が気になるの?昨日からずっと穿いていたニーソックスが?ねぇ、ほら、好きなだけ嗅いでいいのよ……?」
鼻へ綾の爪先が近づいた。
むわっとした臭気が漂う。
柔軟剤の香りと、汗と何かの香り。
ヒクヒクとそれを味わった彼は、思わず飛びついてしまう。
「う、う、うぅ……すぅ……ぅぁ……凄いよぉ……だめ、おかしくなっちゃう……」
土踏まずのところに顔をこすりつけながら、恍惚の表情を浮かべる。
息を激しく吸いながら、憧れの女性の香りを堪能した。
綾はニヤニヤとその姿を目に焼き付ける。
「嬉しい?嬉しいよね?そんなにおちんちんビクビクさせているもんね?」
手を股の間について胸を強調させながら、悪戯っぽく尋ねる。
恐らく無意識であろう、短パンの上からでもそれが脈動している事は一目瞭然だった。
「やふぁっ、そんな事言わないで、ぼくの……じゃない、わたしの、こえで……」
弱弱しくお願いするが、本能には逆らえていないようだ。
それが綾にとってあまりにも愉しくて仕方ない。
「コータ、ちゃんとありがとうございますってお礼を言わないと。」
発言を無視して、こちらの言う事を聞くように命令する。
いつもやっている、姉のように振る舞う。
そうすれば彼は、逆らう事など出来ない。
「えっあっ、あ、ありがとうございます……はぁ、はぁ……ありがとうございます……はぁっ、はあ……」
浩太は蕩けた声で感謝を告げながら、匂いを嗅ぐ。
変態と言われてもおかしくないであろう。
目を細めて嗤った綾は、ぐっと足に力を込めて優しく顔を突き飛ばした。
「えいっ」
「ふぎゃっ……うぅ、酷いよぉ」
トテッと軽い音を立てて尻もちをついてしまう。
「コータがあまりにも可愛らしくて…ね?おいで?おっぱいも揉みたいんでしょう?」
膝立ちになりながら、浩太へと迫る綾。
片手でグイッと胸を持ちあげる。
揺らぐ目、我慢できるはずが無かった。
勢いよく、そこへと飛び込んでくる。
「うん……あぁ、だめ、ぼくのおっぱいだったはずなのに、なんでこんなに柔らかいの……?良い匂いする、だめ、だめなの、だめだよぉ……」
顔をうずめてこすりつけ、鼻息を荒く溺れた。
最初は恐る恐るつつき、そしてどんどん激しく。
むにむにと小さな手で押したり掴んだりして弄ぶ。
「どう?昨日からずっと同じ服着てオナニーとかしてたの、凄いでしょう?」
むわっとした濃い雌の香りはそのせいだった。
すこしねっとりした纏わりつくような。
でも彼は不快に思わなかった、寧ろ望むところだと言わんばかりに。
「らめ、そんな汚い事しない、で、でも、良い匂いだよぉ……おかしいよぉ……」
出来立ての酒蒸しに鼻を近づけたように頭がクラクラとする。
熱い吐息が服越しに伝わってきて、思わず綾も心拍数が上がってしまった。
どうやら、彼も混ざり合っていると同時に、自分もこのカラダに影響されて母性本能のようなものが生まれているらしい。
思わず、頭を撫でる。
「ほうら、ブラジャーも外して……直接触って良いからね?」
手をキャミソールの中に誘導する。
下から入れたので上にずり上がり、ピンク色のブラが露わになった。
しかし、彼は中々外すことが出来ない。
綾の服のはずなのに、である。
「あれ、なんで、外れない……あれ……?」
ホックの辺りに手は届いているものの、それが上手く行かないようだ。
苦笑してしまう綾。
「あぁやっぱりコータと混ざり始めているんだぁ……可愛いなぁ。」
その言葉を聞いて、ハッと顔を上げる浩太。
ワナワナと唇を震わせて、今までしてきた行為を振り返る。
「やっ、そんな……!」
小刻みに首を振り、恐怖に顔をひきつらせた。
自分が消えて行く感覚と言うのはどういう事だろうか。
「違和感ばっかりで、全然自覚出来てなかったんだね、安心して綾ちゃん、コータになってもいっぱい大切にしてあげるからね?」
強く強く抱きしめ、頭を撫でてやる。
昔から泣き虫だった彼をこうしてやったなぁと思い返しながら。
強く暴れる浩太だが、全く離れる事は出来ない。
「やだっ、やだやだぁ……!」
息も絶え絶えに泣きじゃくる彼を少し解放すると、ブラのホックを手際よく外す。
「ほら見て、元々貴女のモノだったおっぱい。でも初めて見るよね、目が離せないよね?」
ぷるん、と震えたFカップの胸。
元々、それを見ている少年のモノだったはずなのに。
張りのある乳房、ぷっくりとした乳首。
「…………」
魅力的で、仕方がない。
彼の男がどうしてもそれにむしゃぶりつきたいと叫ぶ。
喉が、ごくりと鳴った。
「触っても、揉んでも、吸ってもいいのよ?ほら……?」
両手を広げ、女神のように微笑む綾。
だがその中身は謎の男のようなスライムに乗っ取られた、何か。
好き勝手に身体を使い、ましてや前日には風呂にも入っていない。
髪の毛は少しぺとついているし、汗臭い。
自分の弟のような存在の浩太に押し込めた許せ無い奴。
なのに、なのに。
「あ……あっ……あぁ……」
自分のモノとも分からない心が、揺れる。
これは浩太の感情なのか、男の本能なのか。
綾なのか、それとも誰?
回らない頭が難しい問題をぐるぐると自問する。
だが、限界だった。
小学六年生の頭脳では解を導き出せないし、二人の心を分ける事など出来ない。
従ったのは、本能。
「ああああああああっ!」
がばっと抱き着いてその胸にむしゃぶりつく。
粘土細工のように揉みしだき、乳首を口に含んだ。
「んぁっ♡♡」
じゅるじゅると茹でカニを啜るように。
幼稚な愛撫も、余計な理性が取っ払われた動きは極上の快楽をもたらした。
綾にとって人に揉まれるのは初めての感覚。
思わず彼を抱き寄せてしまう。
「あっ♡♡あぁん♡♡」
「おねっじゅる……ちゃ…んん……」
舌で転がし、唇で挟む。
そのまま吸い、ググッと形を変えさせる。
更にその状態でまた舌でチロチロと舐めた。
「んぁあっ♡♡」
じゅん、と股間が濡れてくる感触がする。
我慢できそうになかった。
愛おしさと加虐心が溢れて制御できなくなっていく。
彼が、可愛くて仕方ない。
「はむっ、じゅぞぞぞぞぞっ!」
無理やり彼を剥がすと、ジュポンと小気味いい音を立てて唇が乳頭から離れた。
何が起こったか分からない彼の口を奪う。
舌を絡め、何度も唾液を交換した。
慣れて来た浩太もまた、同じように舌を絡めてくる。
鼻息を荒くして互いの上唇をくすぐった。
一分くらいたっぷりとした頃に、名残惜しそうに離す。
銀色の橋が二人の口を繋いだ。
「はぁ、はぁ……♡♡らめ、わたし、なのにぃ♡♡」
ウットリとした表情を見せる浩太。
意識が大分混ざり合ってきているようだ。
だが、気持ちいまま終わらせるのはそれはそれで勿体ない気もした。
もっと、愉しみたいと。
「後ろ向いて……♡」
壁に背を預けると、股を開いてその間にすっぽりと浩太を収める。
そのまま自身を座椅子のようにして、彼に胡坐をかかせた。
後ろから、短パンのチャックをあけるとブリーフの中にある勃起した逸物を取り出す。
「ひゃっ……!」
ぶりん!と弾力のある、可愛らしい包茎が出てきた。
本当にウィンナーのようで、毛も一切生えていない。
可愛らしいというにふさわしいソレ。
綾はぐっとニーソに包まれた足を持って来ると、土踏まずでサンドした。
「やぁぁぁぁっ!」
フニフニと柔らかいそれをこすり合わせて行く。
亀頭がチラチラ見えているが、まだ剥かなくていいだろう。
浩太は背筋を反らせ、快楽に耐える。
「ねぇ、綾ちゃん……どう?おちんちん触られるの♡♡」
ぼそっと耳元で囁く。
このまま混ぜてなんてやらない。
敢えて、彼女の意識を表層へと持って来る。
「ッ……らめ、やめて……やだぁ、おねがい、やあぁ♡♡」
未知の快楽。
浩太も精通してはいないのであろう。
そして綾が陰茎の感覚など知る由もない。
何かが来る、と言うことだけが予感としてあった。
「どう?自分のカラダに足コキされる気分は、気持ちいいでしょ?」
「良くない!良くないの!やめて!私のカラダ、返してぇ……ひぁぁっ♡♡」
首を振って泣き叫ぶ浩太。
それを綾は羽交い絞めにした。
濃い香りが彼の鼻まで届く。
柔らかい胸の感触が背中に押し当てられる。
それだけで雄は激しく暴れまわった。
「あっ、やっ♡♡こわい、こわいよぉ、ぐすっ……んあっ♡♡」
足も止まらない。
女性用の柔らかい生地で作られたニーソ、その内にある女性特有の脂肪に包まれた土踏まず。
それが未熟な彼の肉棒を熟成させていく。
「気持ちいいってことだよ、それが男の子の感覚。これからよく覚えておかないとね?」
コスコスと加速していく刺激。
脳に染み渡るような声を届けて行く。
一擦り一擦り毎に、律動が激しくなった。
「やらっ知りたくない!知りたくないよぉ、やっぐすっひうっ♡♡ぐじゅっ…」
涙腺が緩すぎるのだろうか、鼻水をじゅるじゅると垂らしながら泣きべそをかく。
だが綾はさらに加虐心をそそられた。
耳元で更に囁く。
「可愛いよ、綾ちゃん……ほら……」
ビクビクと動く逸物。
もうそろそろか。
綾はそれを見極めながら、グッと力を籠めた。
浩太は目をキュッと瞑り、今起きている事から逃げようとする。
「出しちゃえ♡♡♡」
命令、たった一言の。
例え知識も経験も無かろうと、Yの染色体が全身に訴えた。
「やぁああああっっ♡♡♡♡♡♡♡♡」
真っ白な液体がピュッピュッと噴き出す。
だが粘度の足りないそれは、すぐに垂れると、綾の白いニーソに染み込んだ。
灼熱のそれが当たる感触がするだけで、思わず頬がニヤけてしまう。
だが不器用だったのかもしれない。
初めての絶頂で息をつく浩太だが、その逸物は元気なままだった。
目が、くぎ付けになる。
「もう我慢できない♡♡」
綾はバッと彼を布団に押し倒すと、ショートパンツごとショーツを脱いだ。
薄い毛に覆われたおまんこがヒクヒクと痙攣している。
トロリ、と愛液が垂れ、彼の先端に当たった。
「ら、らめ、妊娠しちゃうぅ……」
精液まみれの逸物。
例えこれから絶頂しなくても、生で入れたら何が起きるか分からない。
這う這うの体で彼女の意識が抵抗をしようとする。
「まだ意識あるんだぁ……でも、今ので大分混ざっちゃったよね?もっといっぱい混ぜ混ぜ、しようね?」
ぐっと小さな逸物を掴んで、腰を振り降ろす。
騎乗位と言われる姿勢。
ディルドで慣らされた綾の膣内は難なく浩太のソレを迎え入れた。
「はぁぁぁぁん♡♡♡やらぁ、きもちいぃよぉ♡♡」
トロトロになったそこ。
女だったら絶対に味わえない、ナカに入る感触。
逸物だけじゃない、精神までもが蕩け始める。
「どう、綾ちゃん?自分のナカの感触は?綾ちゃんのおちんぽビンビンで小さいのに凄く硬いの分かるよ♡♡」
普通なら満足も出来ないだろうなソレ。
しかし、綾の精神は異常な充足感を得ていた。
恐らく愛おしさなのであろう、母性が彼女の腰を突き動かす。
「らめ、綾お姉ちゃん、止めてぇ……♡♡んむっ♡♡」
またもや浩太の意識が前面に出てくる。
というより、もうどちらがどちらか分かって居ないようだった。
ぺちぺちとお腹を叩くも、抵抗にすらなっていない。
綾は腰を動かしながら、情熱的なキスをする。
「ぷはっ、とうとう完全に混ざり始めちゃったね、綾ちゃん♡」
ニタァと嗤う綾はもう今までの彼女とは全く違う。
徹底的に甘やかし、虐め、支配してやるというサキュバスのような。
その攻めに、ふやけきった声で浩太は喘ぐ。
「やらっ、あぁん、あぁっ♡♡お姉ちゃん、おねえちゃぁん♡♡」
綾は股を大きく開いて、下品なポーズをとり始めた。
尻の方に肉を集めることで膣圧を高め、快楽を増幅させているのである。
更に、視覚的にもエロいし自身も興奮していく。
限界は近かった。
「こう、するともっと気持ちいい♡♡♡あぁ、らめぇ♡♡」
舌を突き出して喘ぐ綾。
もしかしたら、ディルドの時よりも気持ちいいのかもしれない。
二人は二人三脚のように、新しい自分への階段を駆け上っていく。
「だめだよぉ、おねえちゃん、……ぼく、でちゃう……!」
妊娠の事もどこへ行ったのやら。
その言葉の裏には、出したい、と言う欲望が大きく見えていた。
堕ちた、本能的に確信した綾は征服感からか、大量の快楽を注ぎ込まれる。
ドーパミンがドバドバと分泌され、全身の筋肉が緊張した。
「「いっくぅううううう♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」」
夏の昼下がりに、男女と言うにはあまりに幼い声が響き渡った。
何回かビクビクと痙攣すると、二人は気絶し、仲良く倒れ込む。
蝉時雨と、クーラーの音だけが部屋に聞こえていた。
夕暮れ。
少しの肌寒さを感じた綾は、瞬きをして今どうなっているかを確認した。
胸の中には、彼が抱き着いてすやすやと眠っている。
「はぁ、おはよう、綾ちゃん?」
目をこすりながら、浩太にそう問いかけた。
今の彼女は、どっちなのだろうと。
「んん……どうしたの?僕はコータだよ……?」
同じように目をこすりながらむにゃむにゃと応えるのは、『綾の知っている浩太』だった。
ふふっとほほ笑み、頭を撫でてやる。
「あはは、ごめんね、寝ぼけちゃっているかも……あっ、勃ってる♪」
朝勃ちならぬ夕勃ちだろうか。
つんつんと指でつついてやると、彼は股をこすり合わせて腰を引いた。
「やぁ、やめてよぉ……恥ずかしぃ……」
俯きながらボソボソと呟く。
この子はいつもそうだ、そろそろ男らしくなっても良いモノを、と思いつつも、名案が思い浮かんだ。
「そうだ、コータ、私の服着てみてよ、少し大きいかもしれないけど♡」
「えー、なんで……」
「おねがい♡後でいい事してあげるから♪」
ニヒッとウィンクしてみる。
一つ、ため息をつかれて、承諾された。
やっぱり逆らえないらしい。
「うぅ、わかったよぉ……恥ずかしい……」
そう言って、二人は服を脱ぎだす。
綾は半裸だったが、浩太は全く服を脱いでいなかった。
そして、ショーツ、ブラ、キャミ、ショートパンツを順繰りに着せて行く。
流石にブラはぶかぶかだし、サイズも一回り大きいので緩いが中々に似合っていた。
「似合ってるよ、コータ。やっぱり女の子っぽいからかなぁ?」
ニヤニヤとからかうようにおちょくる。
思わず、スマホで写真を撮ってしまったくらいだ。
「恥ずかしいよ綾お姉ちゃん……僕が着るのは変だよぉ」
もじもじと身体をくねらせ、なるべく身を隠すようにする浩太。
その様子は完璧に男の子の反応であった。
(ふふっ、元は自分が着ていた服、なのにね)
その事実が、彼女を激しく興奮させた。
本当は自分が綾だというのに、それを忘れているのだ。
「こんなに興奮してくれているもんね♡」
ショートパンツを盛り上げる逸物をさする。
布越しの感触が彼に柔らかい刺激を与えた。
「あっらめ、さわったら……らめぇ、お姉ちゃんの匂いに包まれてイッちゃうよぉ♡♡」
何度も性行為をしたその服は綾の体臭をこれでもかと吸っている。
それに、先ほどまで綾の秘部を覆っていた布が自分に触れているのだ。
興奮しないはずがない。
掌で撫でられながら、彼女は耳に囁く。
「ほらっ、出しちゃえ♡♡」
魔法の言葉……催眠の暗示のように、それを聞くと彼は反応してしまうように出来てしまったのだろう。
立ったまま、ピクピクと震えて精を吐き出す。
「ふあああああん♡♡」
服の上でも分かるその律動。
ショーツが、ショートパンツに染み渡っていく。
何度も摩って、尿道に残ったものもしぼりだしてやる。
「いっぱい出たねぇ……じゃぁ、ソレ頂戴?」
ニヤニヤと嗤う綾。
服を脱がし、自分のショーツのクロッチ部分で残った精液を拭いてやる。
ベトベトになって精液だまりになったソレを、零さないように穿いた。
グチィ、と音がして、秘部とショーツでサンドされる。
「えっちだね……」
思わず、浩太は呟いた。
また逸物に力が籠るのが分かる。
「ふふっ、私のおまんこにコータのがグチュグチュしてて気持ちいよぉ♡」
わざと股間を閉じて太ももをこすり合わせれば、汚い水音が聞こえてくる。
あまりに扇情的で、エロかった。
浩太は再び、綾に飛びついて胸に顔をうずめる。
「らめ、また、僕……」
いきり立った股間をお腹に当ててアピールする。
まだ恥ずかしいのかもしれない。
熱いモノを感じるが、綾は笑みを浮かべた。
「でも今は夕方だから、一緒にご飯食べてから続き、しよ?」
もうずっとオナニーをしていたからお腹はペコペコだと言う。
浩太は、それでも笑った。
彼女の作る料理が大好きだから、である。
二人はほぼ裸の状態で服をほっぽり出してキッチンへと向かった。
「うん!綾お姉ちゃん、大好き!」
元気な元気な男の子の声が、家に響き渡る。
まだまだ暑い日が続くだろうと、綾は予感した。