「やぁ、目は覚めたかい?カレイドサファイア…いや、美遊・エーデルフェルトちゃん?」
しわがれた汚い男の声が聞こえる。
ぽた、ぽたと水の音が響く場所。
ひんやりとしていて辺りは薄暗く、巨大な柱が何本も見える。
どうやら、洪水時に水を貯めるための地下施設のようだ。
後ろ手を縄で縛られた美遊はゆっくりと声のした方を向いた。
そこには、ぽつんと置かれている一人用のソファーに座る、太った中年男性の姿があった。
頭は髪の毛が薄くなっており、魔術師らしきローブの上からでも分かる三段腹。
サファイアを呼び出そうとしたが何か結界が張られているようである。
「ま、そりゃいきなり拉致されたら、そうなるわな。」
ニチャァと厚い唇をゆがめて哂う男。
お前には抵抗することは出来ない、と暗に示しているかのような態度。
彼女は思わず睨み付けてしまった。
おもむろに笑みを深めると、ギシリと椅子を軋ませながら立ち上がり、美遊に近づいてくる。
その際に、懐から鶏卵程の大きさのアメジストの結晶を取り出した。
遠坂凛が見れば喉から手が出るほど欲しがるようなソレ。
一体自分をどうするつもりだ、と怪訝に思って居ると、男はブツブツと詠唱を始める。
ゆらゆらと中心が光だし、渦を巻いていく。
そして詠唱が終わると、横たわる美遊の眼の前に置いた。
「もがっ!?」
瞬間、恐らく魔力で作られた腕が彼女の口の中へと侵入する。
半分実体を持ったソレは抵抗する間もなく喉の奥へと滑り込んだ。
身体が硬直し、吐き気を催すが力ずくで中へと進んでいく。
喉が震え、ぎゅっ、ぎゅっと締まるが圧力に負けて太く大きくなったままになってしまう。
眉間に皺を寄せ、突っ込まれる腕を凝視しながら首を振った。
二つ括りにされた髪の毛がパタパタとコンクリートにたたきつけられる。
「んぎっ…お゛っ…お゛っ!!」
腹を脈動させ追い返そうと必死になる美遊。
小さく可愛らしい口から、獣のような声が漏れた。
全身が冷や汗をかき、鼻や口は体液をドバドバと分泌して垂れ流す。
腕はそれを潤滑油にするように、押し込んだ。
「がっ!」
ゾクッと背筋が震えた。
暴れまわっていた美遊のカラダが反りかえり、ピクピクと痙攣する。
腹の奥底で、腕が何かを掴んだのだ。
世界が揺らぐような感覚。
焦点が合わなくなり、キーンと耳鳴りがした。
本能的に、これは何か不味い、と感じる。
だが彼女にはどうすることも出来ない。
全身が硬直しているにも関わらず、力が抜けて行く感触がする。
四肢の感覚が無くなり、次に下腹部、胸、そして頭が消え去った時、ふっと彼女は白目を剥いた。
ぐりん
腕が震え、自販機の下の小銭を取るようにぐり、ぐりと動く。
それと連動するように美遊のカラダが痙攣し、ぐちゅっ、ずちゅっと言う水の音がした。
「お゛、え゛ェェェェェ゛!!!」
ずぼぼぼぼ、こんなことにならなければ、一生縁が無かったような汚い音を響かせながら腕が抜き取られて行く。
腕から垂れるドロドロの体液がコンクリートにいくつも染みを作り、そして版図を広げた。
ぬぽんっと小気味よい音を立て抜き取られると、脱ぎ棄てられたタイツのように美遊は床に倒れ込んだ。
五本の手の先には、純白の所謂人魂がゆらゆらと動いている。
男は満足げに微笑むと、そのままアメジストの中へと引きずり込んだ。
じゅぽっと音を立てて入る魂。
つまりこれは、牢獄なのだ
『…これは!』
エコーかかった声が響く。
そう、これは美遊の魂なのである。
しゃがみこんで床に転がるソレを喜々として眺める男。
「本当はルビーの方を捕まえたかったが、これも上物だな…フヒッ」
縄を解くと、グイッと彼女のカラダを抱き寄せて匂いを嗅ぐ。
子供特有の柔らかい髪の毛、そして漂うほのかな甘い香り。
『やめて!』
叫ぶ彼女を無視しながら、頭を撫で、しげしげと顔を見つめる。
魂の抜けた肉体は瞳から光を奪われて、まるで等身大の人形のような様相であった。
ふにふにとしたほっぺをつまみ、ひっぱり、弄ると薄い桜色の唇に吸い付く。
世の中の人間なら誰でも悲鳴を上げたくなるような状態だが、美遊のカラダは反応を一つも示さない。
「んん~…美遊ちゃんのカラダ、いいねぇ。やっぱり小〇生ってこんなに柔らかいんだなぁ、ずりぃよなぁ…」
そう言いながら彼女を好きなように弄んでいく。
一つ思いついたように、カラダの上半身をべったり床につけて尻を高くあげ、股間部が宝石を見下ろすように位置づける。
クンクンと秘部を嗅ぎながら、レオタードに包まれた尻を撫でまわした。
「いい匂いだぁ…どうだ?こういう風にされる気分は…自分のケツをその視点から見たことなんてないだろうけどなぁ?ヒヒヒッ」
ニチャァ、と男は嗤った。
だが、撫でまわしたり匂いを嗅ぎ回すだけでそれ以上の事をしようとしない。
一体何を考えているのだろうか。
「さぁて…じゃ、そろそろ本番と参りますかァ」
グチュリと今まで以上にねっとりとした音がした。
男は美遊のカラダを再び持ちあげると、口を大きく開けて何かを吐きだす。
餅のようなデロッとしたソレが先ほどの腕と同じように、美遊の中へと入り始めた。
今度は魂が無いためか、全く抵抗することもない。
時折ピクピクと痙攣を起こすのみである。
濁流のように注がれる液体は小さな口では入り切らず、零れて床にドボドボと零れた。
それを意に介する様子もなく、どんどん彼女のカラダを満たそうと吐き出していく。
喉すら鳴る様子もなく、さながらペットボトル容器に水を注ぎ込んで居るような状態。
美遊は無力感に苛まれた。
自分のカラダを弄ばれている、しかし抵抗することすら出来ない。
そうこうしているうちに、美遊のカラダがビクッと大きく痙攣した。
持ちあげられていたカラダがゆっくりと降ろされ、意識を持ったように地に立つ。
まさか、と彼女は嫌な予感がした。
往々にしてそれは当たるモノ。
男のカラダがガクッと力尽きて鈍い音を立てながら倒れるが、美遊はゆらりと立ったまま。
足元にあるアメジストを拾うと、鏡にするようにそれに向かって笑みを向けた。
だが、彼女がするはずもない下種な男の、だが。
『!!』
「そう、貴女のカラダは私が乗っ取らせてもらった。いいモノね、小さいからちょっと窮屈だけど。」
紡がれる言葉は彼女の口調そのもの。
なのに内容は、まるで自分の身体をモノ扱いするようで。
「とは言え、まだ初潮も来ていないカラダを穢す趣味も無いわ。」
そう言って男のカラダから一枚の札を取り出す。
そこには騎兵の絵が描かれていた。
『ライダーのクラスカード…!?なんで、私が持っていたはずなのに…!』
もしかして気を失っている時に盗んだのだろうか。
いや違う、心なしか色がくすんでいるように見える。
「いいえ、私が作った贋作と言うべき存在。だから普通に夢幻召喚したんじゃ変身できない…」
ゆっくりとカードを上に持ち上げ、見せつけるように舌で舐める。
くぱぁ、と大きく口を開けると、ゆっくりと食べた。
まるでガムのようにぐにゃりと形を変えながら、彼女の口内へと入る。
喉を大きく鳴らし、ゴクン、と呑みこんだ。
ドクン、と大きな心臓の鼓動が聞こえる。
真っ赤な光の奔流が彼女の身体を多い、渦巻いた。
「このカードに封印された英霊の名…愛と肉欲の化身、女王メイヴ。このロリボディとはいい意味でミスマッチする、そう思わない?」
現れたのは、全身を深紅に染めた露出の多い格好の美遊。
両手足はラバーで覆われ、ミニスカートに身体を全く隠せていないノースリーブ。胸は水着を着用しており、ほっそりとした腹をありありと見せつけている。
左手には黒の鞭を持ち、帽子をまとったその姿。
まさに、大人向けの女王と言ったところだろうか。
『これは…!?』
心なしか美遊の貧相なカラダも盛られている雰囲気がする。
「んふ……やっぱり正規の方法じゃないから、精神汚染も結構クるモノがあるわね…とは言え、好都合…フヒッ」
クールだった先ほどの口調とは打って変わり、何かが混ざり合ったような状態へと変わる。
高度な魔術を使っている夢幻召喚を無理やりするとどうなるか、幼い彼女でも分かることなのに。
美遊はゆっくりとスカートの下の水着を脱ぐと、ピッチリと閉じられ、たそこにアメジストを宛がった。
『なっ、や、やめて!』
「もう遅いわよ…メイヴを取り込んだこの器はもう、待ち切れないんだから…♪」
ズチッ!
男どころか、指すらも受け入れたことの無い美遊のカラダに卵ほどの大きさのモノが入りこんでいく。
グニグニと幼い膣内をかき分けて襞を広げ、奥へ奥へと進む。
本来なら快楽の『か』の字も感じないであろうはずだが、男の精神的興奮とメイヴの力が合わさって、遊女のように大量の愛液を吐き出した。
子宮がずくんずくんと疼き、初潮前のまだ子を孕むことすら出来ない彼女の女を目覚めさせていく。
「ん゛っ!」
『嫌っ!嫌ぁ!!』
叫ぶ彼女に呼応したのかつるん、と卵が滑り、子宮口に到達する。
プリプリのそこは管のように吸いつき、徐々に徐々に入り口を広げ始めた。
普通なら異物を入れるところではないのだが、彼女の器がそれを求めるように。
快楽に震える美遊はカクン、と膝を折って床にへたれ込み、快楽を享受する。
「さぁ、おいで…ん゛っ!!」
ドヂュッ!
「んんんんんん!!!!!!!」
枝豆が勢いよく飛ぶように子宮に取り込まれる卵。
次の瞬間、美遊のカラダが嘘のように震え、絶頂し全身を仰け反らせた。
カクカクと仰向けになりながら浅い呼吸を繰り返す。
膨らみ、萎むのっぺりとした腹の臍の下に、紫色の淫紋が現れた。
呼吸する度に身体が力を取り戻していく感覚がする。
ぐっ、ぐっと両手を握っては開いたりして具合を確かめる。
「あ、はぁ…やっぱり同じ魂が無いと、駄目よね…でも仕上げが残っているわ…♪」
目をすっと閉じると、勢いよく上半身を持ちあげた。
動揺し揺らぐ瞳、恐る恐る頬に手を当てる。
一体何が起きたのか、彼女にはしばらく理解できなかった。
「もど…って、る…?」
彼は一旦、彼女に主導権を戻したのだ。
戻した、のだが。
美遊は混乱していた、今からどうすればいいのか分からないのだ。
兎に角、逃げる他無いのだが、今起きている身体の変化、状態に魂が追いつかない。
性的な事など、ほぼ無縁だった彼女に、自らを慰める知識などあるはずもなく。
ただ霊基が訴える本能に任せる他、無かった。
目についたのは倒れている男のカラダ。
自分をこの状態にした憎き相手。
なのに、何かを欲している。
夢遊病患者のようにフラフラと彼に近寄ると、ローブの下から股間部をまさぐった。
手際よくズボンのベルトを外し、チャックを外し、トランクスから逸物を取り出す。
小〇生にそんな芸当が出来るはずもない、と気づくことすら出来ない。
「うわ…」
むせ返るようなオスの香り。
嫌なのに、嫌なはずなのに彼女の鼻はそれを求めて仕方がない。
梅干しを食べた時のように口の中にじゅわっと唾液が溢れ、舌なめずりをしてしまう。
手袋に覆われた手で扱くと、むくむくと黒ずんだそれが赤黒く起ち上ってきた。
ゴクリ、と喉が鳴る。
恐る恐るこすこすと扱いていく美遊。
本当にこれでいいのか、分からないが自分のカラダがそう告げているのを感じた。
抵抗しなくちゃいけないはずなのにと、心のどこかでは思って居るのに全く止めれない。
進めて行くと、たらぁと透明な液体が零れ始めた。
反射的に口を大きく開けて小さな舌で舐めとる。
気が付いたのはやってしまってからだった。
え、何故、と頭の中が混乱するが、蜂蜜を舐めたかのような甘美な味に誘われてまた食いついてしまう。
ジュルッジュパッペチュッと下品な水の音を立てながら舐めて行く美遊。
喉の奥まで突っ込み、グッと絞めればピクピクと逸物が震えた。
それが溜まらなく嬉しい。
腹の奥底がむず痒い。
彼女は無意識に、左手を自分の秘部にやって慰めていた。
その部分が何をするためのモノかも知らないのに。
何度かそれを繰り返しているうちに、男の逸物の震えが強くなっていく。
舐めるのを辞め、馬乗りになると洪水のように蜜を垂らす秘部へと押し当てた。
「これ…これぇ…」
おちんぽ、と声に発さず呟くと、ズチッとパイルバンガーのように迎え入れる。
先ほどのアメジストを難なく咥えたそこは男の逸物に食らいつき、先端は子宮口が吸いついた。
全身を震わせて初めての絶頂を味わう美遊。
知らない感情、記憶が流れ込んできた。
幾人もの勇者と交わってきた女の手管。
どうすれば男が喜ぶのか、自分が気持ちよくなれるのか。
どんな肉体なら喜ばれるのか…
「ん゛っ!」
子宮が震え、淫紋が光ると膣の形が変わっていく。
狭さはそのままに、襞のうねりがかわり、キュッキュッと逸物の締め付け方が変わる。
子宮内も初潮がまだだったそこが急激に成熟し、排卵を始めた。
ほっそりとした手足は幼い柔らかさをそのままにむっちりと膨らみはじめ、尻などは二回りも大きくなる。
秘部には陰毛が生えそろい、腰回りにくびれが発生すると、胸はCカップ程の大きさにまでプルンと膨らんだ。
顔立ちも、クールだったそれがツリ目の少しキツい感じに変わり、目の色も黄色が強くなっていく。
短めで生えそろっていた髪の毛も長くなり、桃色へと変化した。
そして中身。
何も知らない無垢な彼女にピンク色の知識が植え付けられていく。
先ほどしていた行為の意味は何だったのか。
今からするべきことは何なのか。
次の瞬間には、腰を振り始めていた。
新しいカラダのGスポットを探し、ぐりぐりと押し当てる。
それだけで目がチカチカするほど気持ちよかった。
もう今の彼女に美遊の面影など殆ど無い。
器だけをそのままに、塗りつぶされて行く。
「あ゛ぁっ…ぎもぢいい…おぢんぼ…ぉ…♪」
様々な隠語を発しながら震える美遊。
男性器が震え射精の予兆を感じると、ぎゅっと膣を絞めて子宮口に鈴口を当てた。
「あ゛ぁ゛っ~!!!」
がくっびくっ!と震え舌を突き出し、絶頂する美遊。
唇がニヤリと釣り上がり、新しい自分を受け入れる快楽に溺れた。
「美遊ッ!!」
数時間後、ようやく彼女の所在を突き止めたイリヤとクロは施設へと襲撃をかけた。
だが、そこに居たのは既に彼女ならざる者、である。
豚のような男に跨っていたソレはゆらりと立ち上がると、妖艶な笑みを投げつける。
クロよりも数段上の、女その物の顔。
「遅かったね、イリヤ……」
ズチッと股座から精液を溢れさせながら立ち上がる。
そしてゆっくりと笑みを浮かべると、口で指を切った。
垂れるソレは体液にまみれた床に落ちると、まるで沼のように広がっていく。
「殆ど魔力は移し終わったのだけれど、まだ足りないから…貴女達も食べて、良い?」
大きく広がった血の池からは、元の美遊が何人も浮かび上がってくる。
まるで木曜洋画劇場のゾンビ映画のような様相だ。
唯一本人と違うのは、瞳に正気の光が灯っていないところだろうか。
「気を付けて、イリヤ…アレはもう…」
絞り出すようにクロが告げる。
何人かの美遊は、自身のクラスカードを取り出すと握りつぶして見せつけるように飲みこんでいった。
そう、本体と同じように、取り込んでいるのだ。
グニグニと形を変え、騎士王と混ざり合った姿に、蛇の怪物と混ざり合った姿へと変貌していく。
元の姿のままの美遊達も、同じようにイリヤ達を取り込もうと獣のような目で見つめていた。
「さぁ、遊びましょう…?」